駆虫薬散布によるエキノコックス対策について
エキノコックス症とは
エキノコックス症とは、エキノコックスと呼ばれる寄生虫の卵が、ヒトの口から体内に入り、幼虫となって肝臓などに寄生し、肝機能障害などを起こす病気です。
エキノコックスの幼虫の発育は非常に遅く、自覚症状があらわれるまで数年から十数年かかるといわれています。
現在では、血液検査などで早期に発見でき、手術によって治すことができます。
感染経路について
ヒトの体内にエキノコックスの卵が入るのは、エキノコックスが寄生したキツネや犬、そのふんに直接さわるなどの場合が考えられます。
また、キツネのふんで伝染された山菜を生で食べたり、沢水・わき水を飲んだりした場合が考えられます。ヒトからヒトに感染することはありません。
駆虫薬散布について
令和5年5月から、エキノコックスを媒介するキツネを対象にしたエキノコックス駆虫薬(虫下し)の散布を始めました。駆虫薬は、キツネはもとより犬、猫などが食べても健康に全く問題はなく、エキノコックスだけに効き目があります。
駆虫薬を混ぜた餌を野外に散布して食べさせることにより、キツネのエキノコックス感染率を下げる効果が期待されます。
毎年、5月から10月までの1ヵ月ごとに特定のルートで計6回の駆虫薬散布を行います。
駆虫薬散布調査結果について
ベイト散布の効果を検証するため、散布後にキツネのエキノコックス感染状況調査を行いました。5月(散布前)及び10月(散布後)に実施した感染状況調査の結果においては、ベイト散布後では抗原陽性の値が減少、また虫卵の排出も抑制できていることから駆虫の効果が顕著に出ていると考察されます。
詳しくは下記の報告書(PDF)をご覧ください。
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